ビジネスローンの賢い使い方とは?ビジネスローン活用法9選

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「ビジネスローンってどういう使い方がベストなの?」
「銀行融資よりおビジネスローンが活躍するケースっていつ?」

ビジネスローンを利用している経営者の方は「どうビジネスローンを活用すべきか?」頭を悩ませている方も少なくありません。今回は「ビジネスローンの賢い使い方」について解説します。

活用法その1.「審査が通らない時に使う」

ビジネスローンは銀行融資や公的融資の審査が通らない時に使う

というのが一番多い活用方法です。

銀行融資や公的融資位は、ビジネスローンよりも低金利ですが「低金利な分審査が厳しい」設定となっています。

銀行の融資審査では

「貸し倒れ率」 < 「融資金利」

という状況でなければ銀行に利益がでません。

100社に1000万円融資して、貸し倒れが5社(貸し倒れ率5.0%)発生してしまったら、5000万円の損失です。このと、金利:年率5.0%で融資をしていたら、収益も5000万円なので、トントンになるという計算です。

「貸し倒れ率」 < 「融資金利」

ですから

  • 銀行融資の金利相場:2.0%~5.0% → 許容できる貸し倒れ率  2.0%~5.0%以下
  • ビジネスローンの金利相場:10.0%~15.0% → 許容できる貸し倒れ率  10.0%~15.0%以下

となり、ビジネスローンの審査の方が甘い設定になるのです。

単純に審査の厳しさ、審査の甘さを数値化することはできませんが、許容できる貸し倒れ率という意味では3倍程度ビジネスローンの方が審査が通りやすいと言えます。

銀行融資や公的融資で、これ以上の融資はできないと断られたときにビジネスローン活躍するのです。

活用法その2.「すぐに資金が必要な時に使う」

ビジネスローンは「最短即日融資」が可能です。

午前中に申し込めばその日のうちに資金調達が可能です。

銀行融資で融資を受けるまでの流れ

  1. 銀行に融資申込み
  2. 融資担当者がヒアリング
  3. 融資担当者が決算書などの情報をチェック
  4. 融資担当者が稟議書を起案
  5. 渉外課長の審査
  6. 融資課長の審査
  7. 支店長の審査
    (場合によって)本社の融資部の審査
  8. 決済
  9. 融資

という流れになるのですから、どうしたって2週間から遅ければ1ヶ月以上の時間がかかってしまうのです。

日本政策金融公庫などの借入も、「平均所要日数は2週間程度だがそれ以上かかるケースもある」とされています。

Q.借入申込をしてから、融資が決まるまでにどれくらいの日数がかかるのでしょうか。

お申込みいただいた後は、迅速に対応させていただきます。ご融資が決まるまでの平均所要日数は2週間程度(土日、祝日を含む。)です。ただし、ご融資の条件などによっては、多少日数を要する場合もあります。お急ぎの場合などくわしくは、最寄りの支店窓口にお気軽にご相談ください。

最悪のケースでは1ヶ月程度を見ておく必要があるのです。

しかし、経営上、資金が急に必要になるシチュレーションというのは少なくありません。

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  • 資金繰りの管理をしておらず急に従業員の給与支払いの資金が足らないことに気付いた。
  • 顧客に納品した商品に欠陥が見つかり、予定していた入金がなくなった。
  • 大口の受注が入り、受注した商品を製造する仕入コストが必要になった。
  • 株主とトラブルになり、株主が資金を引き上げるというので急きょ買い取る必要がでてきた。
  • 仕入先の支払期日が迫ってきているが、お金を遣いすぎて資金がない。
  • 銀行融資を受けることで進めた板が、最後の最後で審査が下りなかった。
  • 計画にない大きな支出が発生してしまった。
    ・・・

このような状況では、悠長に銀行に融資を依頼している暇がないのです。

  • 今日中に資金が必要
  • 明日の朝一で振り込まなければならない
  • 毎日、もうちょっと待ってくれと返済を引き延ばしている
    ・・・
時間的余裕がない時こそ、最短即日融資が可能なビジネスローンが活躍するシチュレーションと言えます。

ビジネスローン即日融資比較

活用法その3.「ビジネスローンは短期的な資金調達方法として使う!」

ビジネスローンは

  • 即日融資が可能
  • 審査が甘い

というメリットがありながらも

  • 銀行融資の金利相場:2.0%~5.0%
  • ビジネスローンの金利相場:10.0%~15.0%

と金利が高いことがデメリットである資金調達方法です。

しかし、短期的な利用であれば、ビジネスローンの金利が高くても、それほど大きな支払利息は発生しないのです。

金利:年率12.0%の場合は、月率1.0%です。

  • 100万円の借入をしても、来月に返済できるのであれば、利息は1万円です。
  • 500万円の借入をしても、来月に返済できるのであれば、利息は5万円です。
  • 1,000万円の借入をしても、来月に返済できるのであれば、利息は10万円です。
concierge
「何年」というスパンで借入をしてしまうと、金利が高い分、返済利息が経営を圧迫してしまいますが、早期の返済であれば、それほどダメージはなく、一時的な支出として受け入れられるのです。

例えば

粗利率30%で1,000万円の大口受注があった場合に、700万円の仕入れが先に必要になります。

このときに1000万円の売掛債権が発生します。

売掛債権譲渡のファクタリングを利用したとすれば

1000万円 × ファクタリング手数料:20% = 200万円の手数料

ですが

年率12.0%のビジネスローンで2か月後に返済したとすれば

1000万円 × 月率1.0% × 2カ月 = 20万円の支払利息

ですから、10分の1のコストで大口受注に対応できたことになります。

1000万円のうち300万円が利益ですので、そのうちの280万円は利益として残るのです。

ファクタリングであれば、300万円の利益は100万円しか残りません。

ファクタリングとは

ビジネスローンを「短期の資金繰り」に利用するためには

  • 繰り上げ返済を利用してできるだけ早く完済する
  • 元々返済できる入金予定がある分だけ利用する

ということが重要になるのです。

短期間(1ヶ月~6ヶ月)の利用であれば、高金利の影響も限定的になるため、大きな支出にならないのです。

逆に言えば

ビジネスローンは、すでに返済原資として将来の入金予定が決まっているケースに活用してやすいローン商品

とも言えます。

活用法その4.「資金使途を銀行には言えない資金調達に使う!」

銀行融資では「資金使途」を細かく聞かれます。

資金使途が貸し倒れ率に大きく影響するからです。

とくに

  • 貸付金
  • 仮払金
  • 貸付金に対する未収入の利息
    ・・・

「法人から経営者にお金が移動しているだけなのでは?」と疑われるものに融資したお金が使われることは極端に嫌うのです。

他にも

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「設備投資をするから、これだけ売上が上がります。」という事業計画を作って融資を受けたのに設備は購入せずに他の支払に遣ってしまった。

という場合も、銀行との信頼関係は崩れ、融資したお金の回収に動かれてしまいます。

  • 「何に使うのか?」資金使途が明確でない場合
  • 銀行に正直に話すと融資を受けられない資金使途に利用する場合

にも、「資金使途自由」のビジネスローンが活躍するのです。

活用法その5.「銀行融資を受けられない業種の資金調達に使う!」

銀行融資、公的融資というのは、どの業種にも対応しているものではありません。

融資ができない主な業種

  • 金融業(銀行、信金、クレジットカード、金融商品)
  • 保険業(損害保険、生命保険、共済、少額短期保険)
  • 娯楽業(パチンコ、競馬、競輪)
  • 取り立て業(債権回収)
  • 風俗業(ソープランド)
    ・・・

公共性の低い業種の場合は、税金を使う日本政策金融公庫の融資を受けることは社会通念上、国民の理解が得られないのです。

銀行の場合は、一部、上記の業種であっても融資をしてくれるところもありますが、融資が受けられないことの方が多いのです。

これらの業種の会社が資金調達を行う場合には、業種を問わないビジネスローンが重要な選択肢になるのです。

活用法その6.「いざという時のために事前に枠を持っておく」

ビジネスローンというのは、ローンカード型のビジネスローンであれば

「枠(極度額)」が設定され、その範囲内であればいつでもコンビニATM、銀行ATMでお金を借入することができるローン商品

です。

しかも、借り入れをしなければ

  • 契約料金も
  • 管理費も
  • 年会費も
  • 利息も

すべて「無料」ですから、一切コストが発生しないのです。

つまり、資金調達が困難になってから、選択肢としてビジネスローンを作るのではなく

資金繰りに余裕がある状況でビジネスローンの「枠」を持っておく

ことができれば、いざ「急に資金が必要」という状況になっても、会社の近くのコンビニに行って、キャッシュカードでお金を引き出すように1分で借入が完了します。

しかも、資金繰りに困った時にビジネスローンの申し込めば、経営状況によっては審査落ちの可能性も出てきてしまいますが、資金繰りに困る前の経営的に余裕がある時にビジネスローンに申し込めば、審査に通る可能性も高いのです。

「資金繰りに困る前にビジネスローンの枠を持っておく」というのも、賢いビジネスローンの活用法なのです。

活用法その7.「無利息期間を利用してコスト0円で資金調達する」

ビジネスローンの中には

  • 30日間無利息
  • 45日間無利息

という無利息サービスを展開しているものもあります。

無利息 = 金利0.0%

ですので、無利息期間中に返済すれば、元本の返済のみですから、利息も0円ということになります。

無利息期間中の返済であれば、銀行融資よりも、公的融資よりも、お得に資金調達することができるのです。

無利息期間は「はじめての方のみ」のサービスであることがほとんどですので、はじめてビジネスローンを利用する方は、無利息期間サービスを展開しているビジネスローンをおすすめします。

無利息期間があるビジネスローン

法人向け
個人事業主向け

活用法その8.「保証人や担保が用意できないケースに利用する」

ビジネスローンは

  • 無担保
  • 保証人なし(※代表者は連帯保証人になる必要がある。第三者保証人不要)

です。

銀行融資の場合は

  • 信用保証協会の保証付融資など、保証会社の保証をつけるか?
  • 保証人を立てるか?
  • 担保を提供するか?

なんらかの「保証」を要求してくることが多いのです。

上場企業のレベルであれば「無担保」「保証人なし」「代表者の連帯保証も不要」というケースも出てきますが、中小企業への融資ではまず、ありえないのです。

保証協会の保証をつけられれば良いのですが、保証協会の保証にも、審査や限度額があり、審査に通らなければ保証をつけることはできないのです。

  • 保証人が用意できない
  • 利用できる担保もない

というのであれば、無担保で保証人なしのビジネスローンは有効な選択肢になるのです。

活用法その9.「ビジネスローンと同時並行で銀行融資や公的融資を進める」

前述した通りで

  • ビジネスローンは短期の借入であれば高金利の影響は抑えられる
  • 銀行融資や公的融資は低金利だが融資までに数週間から1ヶ月程度かかる

という特徴があります。

ということは

  1. 緊急性の高い資金需要が発生
  2. ビジネスローンの即日融資を利用して、まずは資金調達を実現する
  3. 銀行融資や公的融資に申込む
  4. 数週間後、審査が通って融資が可能になったら、ビジネスローンを完済し「借り換え」を実行する
  5. 最終的に残るのは低金利の融資による借り入れのみ

という流れで

  • 「ビジネスローン」と「銀行融資・公的融資」の併用

を行うことが、一番効率的に資金調達ができることになります。

仮に、ビジネスローンから遅れて申込んだ銀行融資や公的融資の審査が通らなくても、資金不足はビジネスローンで解消しているので、緊急性の高い問題にはなりませんし、低金利の銀行融資や公的融資の審査が通るまでは、銀行を変えたり、公的融資の種類を変えるなど、時間を掛けながら審査に通るものを探っていけば良いのです。

ビジネスローンの特徴

  • 即日融資
  • 審査が甘い
  • 金利が高い

銀行融資や公的融資の特徴

  • 金利が低い
  • 審査が厳しい
  • 融資まで数週間かかる

ですから、どちらにも一長一短があります。

両方の資金調達を併用することによって、効率的な資金繰りが実現できるのです。

まとめ

ビジネスローンの賢い活用法には

  1. その1.「審査が通らない時に使う」
  2. その2.「すぐに資金が必要な時に使う」
  3. その3.「ビジネスローンは短期的な資金調達方法として使う!」
  4. その4.「資金使途を銀行には言えない資金調達に使う!」
  5. その5.「銀行融資を受けられない業種の資金調達に使う!」
  6. その6.「いざという時のために事前に枠を持っておく」
  7. その7.「無利息期間を利用してコスト0円で資金調達する」
  8. その8.「保証人や担保が用意できないケースに利用する」
  9. その9.「ビジネスローンと同時並行で銀行融資や公的融資を進める」

というものがあります。

concierge

ビジネスローンは「金利が高い」というデメリットがありますが、「審査が甘い」「即日融資が可能」というメリットもあるので、状況に応じて、賢く他の資金調達方法と使い分けることで、中小企業にとっては、非常に助かる資金調達方法となるのです。

ビジネスローンで緊急的な資金不足のピンチを防ぐながら、その間に低金利の銀行融資や公的融資の算段をすすめて、最終的に低金利の借り入れのみに移行する併用をおすすめします。

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