ビジネスローン審査を100%通す方法7選!絶対に抑えておくべきスコアリング審査の中身

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「ビジネスローン審査に落ちた。」
「ビジネスローンって何を基準に審査をしているの?」
「どうしても借りられないと困る。・・・」

という経営者の方も少なくありません。ビジネスローン審査を通すためにはどうすれば良いのでしょうか?そのポイントを解説します。

理解しておくべきビジネスローン審査の中身

ビジネスローンは、そもそも銀行が自社独自のローン「プロパー融資」で審査を通せない中小企業に対して、金利を高い金利に設定することで審査を通りやすくした融資方法の一つです。

銀行が生み出したビジネスローンでしたが、銀行はあまりビジネスローンの提供には力を入れておらず、ノンバンクである消費者金融などがカードローンの延長線にあるローン商品として提供しているのです。

このような経緯があるからこそ、ビジネスローンには特徴的な審査方法が用いられています。

スコアリングシステムによる審査

です。

スコアリングシステムというのは

  • 申込内容
  • 信用情報
  • 決算書

などのデータを入力すると自動的に

  • 審査の可否
  • 審査が可の場合に融資できる限度額
  • 審査が可の場合に融資できる金利

が自動的に算出されるプログラムのことを言います。

スコアリングシステムはどうやって審査をしているのか?

「過去の膨大な融資データ」と「入力されたデータ」を照らし合わせて

似たような会社に融資した場合の過去実績の「貸し倒れ率」から申込んだ会社の「推定貸し倒れ率」を求めるのです。

100社に融資をして5社が倒産などで貸し倒れした場合

→ 貸し倒れ率は5%

となります。

業種や利益率、売上、自己資本率など似た企業の過去データから、申込みをした会社の貸し倒れ率を推定するのがスコアリングシステムの中身なのです。

理論上、「貸し倒れ率 < 金利(年率)」に設定すれば、ビジネスローン会社は損をしません。

例えば

100社に100万円ずつ融資をする場合

  • 貸し倒れ率:5% → 500万円が貸し倒れ
  • 金利:5% → 1億円に対して500万円の利息収入

ですから、「500万円の貸し倒れ」と「500万円の利息収入」が相殺されるのです。

厳密に言えば、貸し倒れのタイミングや、貸し倒れした会社からは利息収入が入らないことなどを考慮して計算しています。

このままではビジネスローン会社は利益がでないので、「推定貸し倒れ率」に「ビジネスローン会社が必要な利益(金利換算)」を上乗せして、融資金利を決定するのです。

「推定貸し倒れ率」が高すぎて、「ビジネスローン会社が必要な利益(金利換算)」を上乗せすると25%になってしまった。という場合にはビジネスローンの上限金利を超えてしまっているので審査落ちという判断になります。

スコアリングシステムはこのような手順で計算をするのです。

スコアリングシステム計算の中身

  1. ビジネスローン会社の担当者が決算書などの必要情報を入力する
  2. 入力された会社と類似の過去の融資実績のある企業群を見つける
  3. その企業群の貸し倒れ率を計算する
  4. 入力された会社の推定貸し倒れ率を計算する
  5. 「推定貸し倒れ率+ビジネスローン会社の利益」を計算する
  6. ビジネスローン金利の上限内に収まっていれば融資可能
  7. ビジネスローン金利の上限内に収まっていなければ融資不可

スコアリング審査のその後

  • 審査担当者は、この結果を上司に報告し、最終的な融資判断は上司がアナログで行う

これがビジネスローンにおけるスコアリング審査の中身です。

システムですから、ものの数秒でこの作業ができてしまうので

ビジネスローンは最短即日融資、最短1時間審査が可能になるのです。

また、同時にスコアリング審査には「入力する情報」が必要不可欠ですので、決算書2期分という必要書類が設定されているのです。

スコアリング審査で審査を通すための「決算書」の数値

スコアリング審査は、決算書のデータを基に評価します。

評価する経営数値は色々ありますが、主なものは下記になります。

「収益性」を判断する決算数値

売上高経常利益率

売上高経常利益率 = 経常利益 / 売上高

審査評価の目安

優良:4.0%~
良好:3.0%~4.0%
普通:0.0%~3.0%
注意:-0.3%~0.0%
危険:~-0.3%

総資産経常利益率(ROA)

総資産経常利益率 = 経常利益 / 売上高

審査評価の目安

優良:15.0%~
良好:9.0%~15.0%
普通:6.0%~9.0%
注意:2.0%~6.0%
危険:~2.0%

「安全性」を判断する決算数値

当座比率

当座比率 = 当座資産(現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券) / 流動負債

審査評価の目安

優良:100%を超えている状態

流動比率

流動比率 = 流動資産 / 流動負債

審査評価の目安

優良:200%を超えている状態

固定比率

固定比率 = 固定資産 / 純資産(自己資本)

審査評価の目安

優良:100%を下回っている状態

固定長期適合率

固定長期適合率 = 固定資産 / ( 固定負債 + 純資産 )

審査評価の目安

優良:100%を下回っている状態

自己資本比率

自己資本比率 = 純資産 / 総資産

審査評価の目安

優良:40%を超えている状態

「返済能力」を判断する決算数値

債務償還年数

債務償還年数 = 有利子負債 / (営業利益 + 減価償却費)

審査評価の目安

優良:3年以内
良好:5年以内
普通:10年以内
注意:10年超
危険:20年超

インタレスト・カバレッジ・レシオ

インタレスト・カバレッジ・レシオ = 営業利益(+受取利息配当金) / 支払利息(+手形売却損)

審査評価の目安

優良:20倍~
良好:10倍~20倍
普通:2倍~10倍
注意:1倍~2倍
危険:~1倍

前述した決算数値を自社の決算数値と照らし合わせてみて・・・

あなたの会社はいかがでしたでしょうか?

「経常利益率はクリアしているけど、自己資本比率が低いな。」
「自己資本比率はクリアしているけど、利益が出ていない。」

などあるかと思います。

では、これを踏まえて「ビジネスローン審査を100%通すための方法」を解説します。

ビジネスローン審査を100%通すための方法

その1.複数のビジネスローンに申込む

複数と言っても、1社ずつ審査に落ちたら次のビジネスローンに行きましょう。同時に申込んでしまうと、信用情報で申込ブラックと判定され、審査に通らない可能性が出てきます。

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ビジネスローン会社によって、スコアリングシステムが基にしている過去の融資データが異なるのですから、審査結果も異なるのです。

その2.ビジネスローンは消費者金融の方が審査に通りやすい

審査の厳しい順番というのは

  1. 大手銀行
  2. ネット銀行
  3. 地方銀行
  4. 信用金庫
  5. 大手消費者金融
  6. 中小消費者金融

です。

なぜなら、多くの経営者はまずは大手銀行から借りて、銀行から借りられなくなったら、地方銀行に借りて・・・と順番に借りていくからです。

前述した通りで、スコアリングシステムは、そのビジネスローン会社の過去の融資データを基にしています。

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そのため、大手銀行の場合、優良な状態の企業が多いデータベースを基準としてスコアリング審査をするのです。

消費者金融の場合、銀行では借りられなくなった状態の企業が多いデータベースを基準としてスコアリング審査をするのです。

「どちらが審査に通りやすいのか?」は火を見るより明らかです。

その3.借入希望額を少額に設定する

限度額が30万円~1000万円というビジネスローンに申込む場合

希望額1000万円で申込むと

  • スコアリングシステムは、過去の1000万円で融資した企業のデータを参考に貸し倒れ率を計算します。

希望額100万円で申込むと

  • スコアリングシステムは、過去の100万円で融資した企業のデータを参考に貸し倒れ率を計算します。

少額の借入をする企業の方が貸し倒れ率は低くなり、審査に通る可能性が高くなるのです。

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本来は1000万円借りる必要があるとしても、少額でまずは審査に通ってから、返済実績を作って増額依頼をするのが確実性の高い方法なのです。

その4.スコアリングシステムを採用していない中小の消費者金融に申込む

上記の方法を取っても、ビジネスローン審査に落ちた場合

スコアリングシステムを採用していない中小の消費者金融に申込む選択肢があります。

事業融資型のビジネスローンです。

大手消費者金融や銀行の場合は、スコアリングシステムの基になる融資データが膨大にあるので、スコアリングシステムの導入が可能です。

また、スコアリングシステムはそれなりに高度なシステムですので、導入するための費用も、数千万円の投資が必要になり、中小企業レベルの消費者金融では導入できない背景があります。

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スコアリングシステムを導入でいない中小の消費者金融は、昔ながらのアナログな方法でベテランの審査担当者が審査を行うのです。

決算数値が悪い企業の場合は、アナログな審査方法の方が審査に通る可能性が高くなります。

面談しながら審査をするため、決算数値では伝えられないアピールが可能になります。

  • 事業計画の数字の確実性の高さ
  • 数か月先の売上、利益予想(証拠になる情報も含め)
  • 今の決算数値が一時的に悪化しているという理由
  • 今後の決算数値が改善する理由
  • 経営者の熱意

などです。

アナログな審査と言っても、その消費者金融ごとの審査マニュアルはありますが、そうはいっても、人が審査するのですから、審査担当者に「貸し倒れリスクが低いこと」を伝え切れれば、決算数値だけで審査されるスコアリング審査よりは可能性が高くなるのです。

その5.保証人を差し出す

スコアリングシステムを導入していない中小の消費者金融の場合は

「保証人を差し出すので、なんとか審査を通してくれないか?」

という交渉が可能になります。

  • 十分な資産を持つ連帯保証人
  • 十分な返済能力を持つ連帯保証人

がいる場合は、ビジネスローンの審査の通過率は格段に上昇することになります。

消費者金融側も、万が一会社が倒産した場合に

  • 連帯保証人である経営者
  • 連帯保証人である第三者の方

と2人に残債の請求ができるので、貸し倒れリスクを大きく減らせるからです。

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経営者のみが連帯保証人の場合は、他の銀行や消費者金融も、同じように経営者に返済を請求してくるため、自己破産などで回収できないリスクが大きいのですが、第三者の保証人がいればそのリスクも回避できるので、審査が通りやすくなるのです。

その6.担保を提供する

担保、とくに不動産担保があれば、利用できるビジネスローンの幅も広くなります。

事業資金への利用が可能な不動産担保ローンが利用できるのです。

不動産担保ローンというのは、担保にする不動産に価値があれば、ある意味売却して回収することを前提にしているので、融資する会社の決算状況は審査でそれほど重視されません。

誤解を恐れずに言えば

「売りやすくて、担保価値がある不動産があれば良い」

のです。

資金繰りに困っている経営者の場合

「担保にする不動産なんてもうないよ。」

という方も多いと思いますが、不動産担保ローンの場合は、3親等内の親族の不動産も担保にできます。

例えば

親が地主で担保にできる不動産を持っている場合、その不動産を担保にして、自社の事業資金を不動産担保ローンで借りることができるのです。

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返済が滞ってしまえば、担保の不動産は売却されてしまうリスクがありますが、ビジネスローン審査に通すためには重要な選択肢となります。

その7.ファクタリングを検討する

スコアリング審査を採用していない中小の消費者金融でも審査に落ちてしまう場合は

  • 赤字決算
  • 税金未納
  • 利益に対して現在の借入額が大きすぎる
  • 返済遅延、返済事故の過去がある

というのが大きな要因だと想定されています。

この状態で資金調達できる方法は

「ファクタリング(売掛債権譲渡)」

です。

ファクタリングというのは、売掛債権を譲渡する資金調達方法です。

審査の対象は利用する会社の経営状況ではなく、売掛金を支払う売掛先の信用力になるのです。

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「大手のクライアントから大口の受注があり、来月末に1000万円の入金の予定がある。しかし、今すぐ500万円資金が必要」

という場合は、ファクタリングを利用して、手数料10%(ファクタリング会社による)で900万円を今すぐ資金化する方が資金繰りは改善するのです。

ファクタリング会社は、買取った売掛債権の入金が確実にあることが重要ですから、

利用する会社が

  • 赤字決算であろうと
  • 債務超過であろうと
  • リスケ中であろうと
  • 過去に返済事故を起こしていても

関係ないのです。

「売掛先が確実に入金してくれる企業なのかどうか?」

ファクタリングの審査のポイントであり、これはビジネスローン審査とは大きく異なる点なのです。

まとめ

ビジネスローン審査を100%通す方法7選

  1. 複数のビジネスローンに申込む
  2. ビジネスローンは消費者金融の方が審査に通りやすい
  3. 借入希望額を少額に設定する
  4. スコアリングシステムを採用していない中小の消費者金融に申込む
  5. 保証人を差し出す
  6. 担保を提供する
  7. ファクタリングを検討する

です。

スコアリング審査の中身を理解すれば、おのずとビジネスローン審査に通るために何をしなければならないのか?は明確になります。

上記の方法で審査を通すことも重要ですが、そもそもの経営数値を改善して「スコアリング審査で高得点をたたき出せるように経営状態を改善すること」の方が重要なことは言うまでもありません。スコアリング審査で高得点を出せる経営状態であれば普通に銀行融資も受けられる可能性が高いのです。まずはビジネスローンで資金繰りの危機を脱して、落ち着いたところで経営数値を改善することに力を注ぎましょう。

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