証書貸付のビジネスローンは一度借りたら返すだけですが、カードローン型なら枠の範囲で何度でも出し入れできます。そのとき効いてくるのが「どのATMに対応しているか」です。ただ、この条件は各社の公式ページを並べて見ないと比べられません。提携先が全国の信用金庫まで及ぶ商品と、セブン銀行1系統だけの商品が、同じ「カードローン型ビジネスローン」として売られています。公式サイトに載っている提携先一覧をそのまま数えて並べました。
先に結論
- ATMの広さで並べると、全国の地方銀行・信用金庫・信用組合まで対応するオリコのCREST for Bizが最も広いです。
- ドコモ・ファイナンスのBUSINESS LOANは、コンビニ4系統・都市銀行4行・ゆうちょ銀行・地方銀行6行という構成です。
- AGビジネスサポートとビジネスパートナーはセブン銀行ATMの1系統だけです。ATMの広さを求める用途には向きません。
- ATM利用手数料は1万円以下110円・1万円超220円で各社ほぼ横並びです。差が出るのは手数料が無料になる銀行があるかどうかです。
- オリックス・クレジットは2025年4月1日に株式会社ドコモ・ファイナンスへ社名が変わり、商品名も変更されています。
- ビジネスパートナーは2024年1月にローンカードの新規発行・再発行の受付を終えています。これから申し込む人はATMを使えません。
ランキングの基準は「対応しているATMの系統数」
「ATMが多い」を台数で語ると比べられません。各社が公表しているのは提携先の金融機関名であって、台数ではないからです。そこで、公式サイトの提携ATM一覧に載っている金融機関・ATM運営会社を数え、その数で並べました。コンビニに置かれているATMは、店舗ごとではなく運営している銀行の単位で1系統と数えます。
この数え方には限界もあります。たとえばプロミスの提携先一覧には12の金融機関が並びますが、同じページのメンテナンス案内と操作方法の欄にローソン銀行ATMとE-net ATMが出てきます。一覧に載っているものを12、同一ページ内で案内されているものを加えて14として扱いました。数え漏れを避けるため、根拠にしたページは記事の末尾にすべて挙げています。
| 商品 | コンビニ系ATM | 銀行・郵便局 | 法人契約者 |
|---|---|---|---|
| CREST for Biz(オリコ) | セブン銀行/イオン銀行/ローソン銀行/Enet/ビューアルッテ | すべての都市銀行、郵便局、全国の地方銀行・第二地方銀行・信金バンク・信用金庫・コミュニティバンク・信用組合 | ×(個人事業主専用) |
| BUSINESS LOAN(ドコモ・ファイナンス) | セブン銀行/イオン銀行/ローソン銀行/E-net | 三井住友、三菱UFJ、みずほ、りそな、ゆうちょ、七十七、埼玉りそな、横浜、あいち、みなと、関西みらい | ○(法人経営者の個人契約) |
| 自営者カードローン(プロミス) | セブン銀行/イオン銀行/(ローソン銀行・E-netの案内あり) | 三井住友、三菱UFJ、ゆうちょ、横浜、広島、福岡、熊本、十八親和、西日本シティ、八十二長野 | ×(自営者向け) |
| 事業サポートプラン(アイフル) | セブン銀行/ローソン銀行/イオン銀行/Enet | 三菱UFJ、ゆうちょ、西日本シティ、十八親和、(借入のみ)福岡、熊本 | ○(法人プランあり) |
| ビジネスサポートカードローン(アコム) | セブン銀行/ローソン銀行/イオン銀行/Enet | 三菱UFJ、ゆうちょ、アコムの自社ATM | ×(個人事業主向け) |
| 事業者向けカードローン(AGビジネスサポート) | セブン銀行 | — | ○ |
| スモールビジネスローン(ビジネスパートナー) | セブン銀行 | — | ○ |
1位.CREST for Biz(オリコ)

CREST for Bizの基本条件
| 金融機関名 | 株式会社オリエントコーポレーション |
| 本社所在地(都道府県) | 東京都 |
| タイプ | ローンカード型ビジネスローン |
| 下限金利 | 6.00% |
| 上限金利 | 18.00% |
| 最大限度額 | 300万円 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 毎月の最低返済額 | 50万円借入時10,000円 |
| 個人事業主の利用 | ○ |
| 法人経営者の利用 | - |
| 融資スピード | 数日 |
| 最長返済期間 | 159カ月 |
オリコのCREST for Bizは個人事業主専用のカードローンです。ATMの範囲でほかを引き離しているのは、クレジットカードのキャッシングと同じ提携網に乗っているからです。オリコは「全国の提携金融機関(銀行・信用金庫・信用組合)、ゆうちょ銀行、コンビニ等のATM/CDからその場ですぐに現金を引き出せます」と案内し、都市銀行についてはすべて、その他は地方銀行・第二地方銀行・信金バンク・信用金庫・コミュニティバンク・信用組合まで対象としています。
この商品のATMまわり
- コンビニ等のATMとして案内されているのは、セブン銀行・イオン銀行・ローソン銀行・Enet・ビューアルッテの5系統です。
- ATM利用手数料は1回あたり利用金額1万円以下のとき110円、1万円超のとき220円(いずれも税込)です。
- ゆうちょ銀行ATMでのキャッシング利用可能額は1日あたり50万円までと定められています。
- 返済もATMでできます。オリコは追加返済時の入金手数料は無料と案内しています。
金利は実質年率6.0%〜18.0%、利用可能枠は最高300万円です。入会と同時に借り入れた分に限り、通常金利より最大2.0%の優遇が適用され、4.5%〜16.0%になります。返済日は毎月27日の口座振替で、残高スライド返済コースと定額返済コースから選べます。
申込資格は個人事業主です。法人として事業所得を申告している代表者は対象外で、オリコも「法人代表者さま向けとも異なりますので、個人として事業所得を申告されている方がお申込みいただけます」と明記しています。
2位.BUSINESS LOAN(ドコモ・ファイナンス)

BUSINESS LOANの基本条件
| 金融機関名 | オリックス・クレジット株式会社 |
| 本社所在地(都道府県) | 東京都 |
| タイプ | ローンカード型ビジネスローン |
| 下限金利 | 6.00% |
| 上限金利 | 17.80% |
| 最大限度額 | 500万円 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 毎月の最低返済額 | 50万円借入時15,000円 |
| 個人事業主の利用 | ○ ※1年以上の事業歴 |
| 法人経営者の利用 | ○ |
| 融資スピード | 最短即日(最短60分審査) |
| 最長返済期間 | 122カ月 |
この商品は、以前は「オリックスVIPローンカード BUSINESS」という名前で売られていました。オリックス・クレジット株式会社が2025年4月1日付で株式会社ドコモ・ファイナンスへ社名を変更し、商品名も同日付で変わっています。同社は社名変更の案内のなかで、ウェブサイトのURLとメールドメインを変更したこと、提携ATMで借り入れ・返済できる金融機関を一部変更したことを告知しました。旧ドメインは現在つながりません。
この商品のATMまわり
- コンビニのATMはセブン銀行・イオン銀行・ローソン銀行・E-netの4系統です。
- 都市銀行は三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行、そしてゆうちょ銀行が対象です。
- 地方銀行は七十七銀行・埼玉りそな銀行・横浜銀行・あいち銀行・みなと銀行・関西みらい銀行の6行が挙がっています。
- 借入時の手数料は1万円以下110円、1万円超〜5万円未満220円、5万円以上は無料です。返済時は1万円以下110円、1万円超220円です。
ここで押さえておきたいのは、借入額が5万円以上なら手数料がかからない点です。ほかの6商品はいずれも金額の上限なく220円がかかるので、まとまった額をATMで引き出す使い方では差がつきます。三井住友銀行・ゆうちょ銀行・あいち銀行のATMは、金額にかかわらず手数料が無料と表示されています。
商品はカードローン型と完済型の2つに分かれます。カードローン型は実質年率5.0%〜18.0%、完済型は4.8%〜17.8%で、どちらも100万円以上は上限14.9%です。契約枠は10万円〜1,000万円、対象は20歳から69歳までの法人経営者または個人事業主で、法人格を有する事業の代表者も申し込めます。ただし法人契約のカードローンではなく、代表者個人の契約です。
完済型のようにカードが発行されない商品を契約した場合、提携ATMは使えません。同社は「カード未発行商品ご契約の方は、本ページ記載の提携ATMをご利用いただけません。即時振込サービスまたはスマホATMをご利用ください」としています。ATM目当てで選ぶならカードローン型を選ぶ必要があります。
3位.自営者カードローン(プロミス)

自営者カードローンの基本条件
| 金融機関名 | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
| 本社所在地(都道府県) | 東京都 |
| タイプ | ローンカード型ビジネスローン |
| 下限金利 | 6.30% |
| 上限金利 | 17.80% |
| 最大限度額 | 300万円 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 毎月の最低返済額 | 10万円借入時4,000円 |
| 個人事業主の利用 | ○ |
| 法人経営者の利用 | - |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 最長返済期間 | 80カ月 |
プロミスの自営者カードローンは、事業費だけでなく生計費にも使える点が特徴です。融資額は300万円まで、借入利率は実質年率6.3%〜17.8%、遅延利率は20.0%。申し込めるのは年齢20歳以上65歳以下の自営者で、担保・保証人は不要です。返済期日は5日・15日・25日・末日から選べます。
この商品のATMまわり
- 提携先一覧に載っているのは、イオン銀行・熊本銀行・十八親和銀行・セブン銀行・西日本シティ銀行・八十二長野銀行・広島銀行・福岡銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・横浜銀行の12です。
- 提携ATM利用手数料は1万円以下110円、1万円超220円で、借入時も返済時も同額です。
- 三井住友銀行ATMでの取引に限り、利用手数料はかかりません。
- ゆうちょ銀行での借入・返済にはWeb明細の登録が必要と条件が付いています。
申し込みの導線には一段階あります。プロミスは「新規でフリーキャッシングをご契約後、自営者カードローンの契約に切替ができるか審査の上で判断となります」としており、いきなり自営者カードローンを契約する形ではありません。急ぎの資金調達で当てにすると段取りが狂います。
毎週月曜の0時から7時までは提携ATMが共通で止まります。三井住友銀行は日曜21時から、セブン銀行・ローソン銀行・ゆうちょ銀行は毎日23時50分からそれぞれ停止時間があり、1月1日0時から1月2日7時までは利用できません。24時間365日という言い方には、この程度の穴が空いています。
4位.事業サポートプラン(アイフル)

事業サポートプランの基本条件
| 金融機関名 | アイフル株式会社 |
| 本社所在地(都道府県) | 東京都 |
| タイプ | ローンカード型ビジネスローン |
| 下限金利 | 6.00% |
| 上限金利 | 18.00% |
| 最大限度額 | 500万円 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 毎月の最低返済額 | 10万円借入時4,000円 |
| 個人事業主の利用 | ○ |
| 法人経営者の利用 | ○ |
| 融資スピード | 1週間~2週間 |
| 最長返済期間 | 120カ月 |
アイフルの事業サポートプランには無担保ローンと不動産担保ローンがあり、ATMを使うのは無担保ローンのカードです。個人プランと法人プランの2種類が用意され、利用限度額は1万円から500万円まで。法人プランは代表者の連帯保証が原則必要で、決算書は2期分を求められます。
この商品のATMまわり
- 借り入れと返済の両方ができる提携先は、セブン銀行・ローソン銀行・イオン銀行・三菱UFJ銀行・西日本シティ銀行・コンビニATM Enet・十八親和銀行・ゆうちょ銀行の8です。
- 借り入れだけができる提携先として、福岡銀行と熊本銀行が別枠で示されています。
- 手数料は取引金額1万円以下で入金110円・出金110円、1万円超で入金220円・出金220円です。
- 出金時の手数料はその場では取られず、次回の入金時に精算する扱いになっています。
ゆうちょ銀行を使うには、会員サービスの「明細書等の受取サービス(電磁的交付)」を承諾する必要があります。紙の明細を受け取りたい事業者は、この一手間を飛ばせません。なお法人プランと不動産担保ローンはWEB完結の対象外で、申し込みから契約までを画面上だけで終える運用はできません。
5位.ビジネスサポートカードローン(アコム)

ビジネスサポートカードローンの基本条件
| 金融機関名 | アコム株式会社 |
| 本社所在地(都道府県) | 東京都 |
| タイプ | ローンカード型ビジネスローン |
| 下限金利 | 12.00% |
| 上限金利 | 18.00% |
| 最大限度額 | 300万円 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 毎月の最低返済額 | - |
| 個人事業主の利用 | ○ ※業歴1年以上 |
| 法人経営者の利用 | - |
| 融資スピード | 最短即日 |
| 最長返済期間 | 89カ月 |
アコムのビジネスサポートカードローンは、契約極度額1万円〜300万円、貸付利率は実質年率12.0%〜17.9%です。2026年1月5日までに極度方式基本契約を結んだ場合は12.0%〜18.0%が適用されます。返済方式は定率リボルビング方式で、最終借入日から最長8年7か月・1〜89回。すでにアコムのカードローンを使っている人は、こちらへ切り替えることもできます。
この商品のATMまわり
- 提携ATMとして案内されているのは三菱UFJ銀行・セブン銀行・ローソン銀行ATM・コンビニATM Enet・ゆうちょ銀行・イオン銀行の6系統です。
- アコム自身のATMは手数料が0円です。提携ATMは取引額10,000円以下で110円、10,001円以上で220円かかります。
- 手数料は返済時の返済金額から充当される仕組みです。
- インターネット返済とPayPayマネーでの返済には手数料がかかりません。
貸付対象者は「業歴1年以上の個人事業主の方」です。アコムは個人事業主の定義として「法人化されていない事業の代表者のことです。社員が1人でも株式会社などの代表者の方は、個人事業主ではありません」と書いています。法人の代表者は対象になりません。
6位.事業者向けカードローン(AGビジネスサポート)

AGビジネスサポートの基本条件
| 金融機関名 | AGビジネスサポート株式会社 |
| 本社所在地(都道府県) | 東京都 |
| タイプ | ローンカード型ビジネスローン |
| 下限金利 | 3.1%※事業者ビジネスローンの場合。事業者向けカードローンの場合は5.0% |
| 上限金利 | 18.0% |
| 最大限度額 | 1,000万円※事業者向けカードローンの場合、新規取引時は上限500万円 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 毎月の最低返済額 | - |
| 個人事業主の利用 | ○※69歳まで |
| 法人経営者の利用 | ○※75歳まで |
| 融資スピード | 最短即日※お申し込みの混雑状況により、日数がかかる場合があります。余裕をもってお申込みください。 |
| 最長返済期間 | 事業者ビジネスローンの場合、元利均等返済:最長5年(60回以内)、元金一括返済:最長1年(12回以内)。事業者向けカードローンの場合、最長8年4カ月(100回以内) |
AGビジネスサポートは法人にも個人事業主にも貸す会社で、限度額の上限は1,000万円(新規取引時は上限500万円)と7商品のなかでは大きい部類です。契約利率は実質年率5.0%〜18.0%、返済方式は元金定率リボルビング返済で最長8年4か月・100回以内。法人は75歳まで、個人事業主は69歳までが対象年齢です。
この商品のATMまわり
- 同社は「カードローンは全国のセブン銀行ATMでご利用いただけます」と案内しています。使えるのはこの1系統だけです。
- 提携ATM利用手数料は1万円以下で入金110円・出金110円、1万円超で入金220円・出金220円です。
- セブン銀行ATMは1回あたりの取引上限が50万円、1日の取引上限が200万円と決められています。
- 200万円を超える取引が必要な場合は銀行振込を使うことになります。
限度額が大きい商品なのに、出金経路がセブン銀行1系統に絞られている点は使い勝手を左右します。もっとも同社は電話で指示すれば振込での融資にも応じると書いているので、ATMを主な受け取り手段と考えないなら影響は小さくなります。なお同社にはもう一つ「事業者向けビジネスローン」があり、こちらは借りたあと返済するだけの証書貸付なのでATMでの借り入れはできません。
7位.スモールビジネスローン(ビジネスパートナー)

スモールビジネスローンの基本条件
| 金融機関名 | 株式会社ビジネスパートナー |
| 本社所在地(都道府県) | 東京都 |
| タイプ | ローンカード型ビジネスローン |
| 下限金利 | 9.98% |
| 上限金利 | 18.00% |
| 最大限度額 | 500万円 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 毎月の最低返済額 | - |
| 個人事業主の利用 | ○ |
| 法人経営者の利用 | ○ |
| 融資スピード | 最短1日審査回答 |
| 最長返済期間 | 60カ月 |
ビジネスパートナーもセブン銀行ATMの1系統です。メンバーズカードを持っている契約者は全国のセブン銀行ATMで365日、借り入れと返済ができます。稼働時間は0時20分から23時40分までで、23時40分から0時20分まではメンテナンスのため使えません。
この商品のATMまわり
- 返済時の手数料は10,000円以下110円、10,001円以上220円です。
- 借入時の手数料は10,000円110円、10,001円以上220円で、1万円未満の借り入れはできません。
- 1回の利用限度額は50万円と決められています。
- カード自体の停止はマイページから受け付けており、暗証番号の変更も同じ画面でできます。
この商品をこれから申し込む人は、ATMを使えません。同社は「2024年1月より、ローンカードの新規発行、再発行の受付を終了致しました」と告知しており、カードを持たない顧客への融資は口座への振込、返済は振込で行う運用に切り替わっています。既にカードを持っている契約者だけが、引き続きセブン銀行ATMでの取引を続けられます。
コンビニに置かれているATMは5系統しかない
「コンビニATM対応」と書かれていても、実際に動いているATMの運営会社は限られています。セブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行、イーネット、そしてJR東日本系のビューアルッテ。この5つを押さえれば、どのコンビニで使えるかがほぼ決まります。
とくに誤解が生まれやすいのがイーネットです。設置場所はファミリーマートだけではありません。イーネットが公表している設置先には、コンビニのほかスーパーマーケット、専門店・ショッピングセンター、病院関連が並びます。
| 区分 | イーネットATMが置かれている主な店舗 |
|---|---|
| コンビニエンスストア | ファミリーマート、デイリーヤマザキ、ポプラ、生活彩家、ニューデイズ、もより市(京阪沿線) |
| スーパーマーケット | ライフ、ユニー、バロー、リコス、オーケー、三和、スーパーアルプス、ハローズ、イズミヤ、とりせん、関西スーパー、主婦の店、ぎゅーとら、たいらや、マルト、オークワ、万代 |
| 専門店・ショッピングセンター | ドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ、コストコ、ジョイフルエーケー |
| 病院関連 | 東京武蔵野病院、国立国際医療研究センター、松田病院、新東京病院、千葉メディカルセンター、北里大学メディカルセンター、周南市立新南陽市民病院、東埼玉総合病院ほか |
ここで注意したいのが、古い比較記事に残っている店名です。かつてイーネットの設置先として案内されていたミニストップ、セイコーマート、コミュニティ・ストアは、現在の一覧には入っていません。ZEROBANKやBANKTimeを置いていたサークルK・サンクスというチェーン自体も、すでにありません。ATMの対応先は数年で入れ替わるので、掲載時点の一覧をそのまま信じないほうが安全です。
もう一つ、イーネットATMには接続先の問題があります。プロミスは「E-netATMにて、お取引いただく場合、接続先金融機関は、ATM設置場所およびお取引いただく時間帯により、異なります」と注記しています。同じファミリーマートの機械でも、時間帯によって裏側でつながる銀行が変わるということです。
手数料は横並び。差が出るのは無料になる条件
7商品の提携ATM手数料は、判で押したように同じ水準です。1万円以下で110円、1万円を超えると220円。この金額自体で商品を選び分けることはできません。見るべきなのは、無料になる経路がどれだけ用意されているかです。
| 商品 | 1万円以下 | 1万円超 | 手数料がかからない経路 |
|---|---|---|---|
| CREST for Biz | 110円 | 220円 | ATMからの追加返済(入金手数料は無料)、登録口座への振込キャッシング |
| BUSINESS LOAN | 110円 | 220円(借入5万円以上は無料) | 三井住友銀行・ゆうちょ銀行・あいち銀行のATM |
| 自営者カードローン | 110円 | 220円 | 三井住友銀行ATM、インターネット振込、PayPayマネーへのチャージ |
| 事業サポートプラン | 110円 | 220円 | 公式の提携ATM一覧には無料の提携先の記載なし |
| ビジネスサポートカードローン | 110円 | 220円 | アコムの自社ATM、インターネット返済、PayPayマネーでの返済 |
| 事業者向けカードローン | 110円 | 220円 | 公式のATM案内には無料の提携先の記載なし |
| スモールビジネスローン | 110円 | 220円 | 公式のATM案内には無料の提携先の記載なし |
手数料が引かれるタイミングも各社で違います。その場で差し引かれるとは限らず、あとから精算される形が多いので、明細の見え方が変わります。
ATMで出金する。画面には手数料の表示が出るが、その場で現金から引かれるわけではない商品がある。
アイフルは出金時の手数料を次回入金時に精算する方式を採っている。
アコムは「各手数料は、返済時の返済金額から充当されます」として、返済金からの充当を明示している。
ドコモ・ファイナンスも「ATM利用手数料はATMご利用時ではなく、都度のご返済時に差し引く方法でお支払いいただきます」と案内している。
この仕組みを知らないと、返済したのに残高が思ったほど減っていないという受け止め方になります。月に何度も少額を出し入れする使い方では、110円や220円が積み上がって実質的な負担率を押し上げます。ATMで借りるのが向いているのは、回数が少なく1回の金額がまとまっているときです。
法人名義で借りたいなら、選択肢はさらに狭い
ATMの広さで上位に来た2商品には、契約できる相手に制限があります。1位のCREST for Bizは個人事業主専用で、法人の代表者は対象外。5位のアコムも業歴1年以上の個人事業主に限られます。法人の代表者が申し込めるのは、ドコモ・ファイナンス、アイフル(法人プラン)、AGビジネスサポート、ビジネスパートナーです。
しかもドコモ・ファイナンスの商品は、法人経営者が申し込めても「法人契約のカードローンではございません」と明記された個人契約です。法人そのものが借主になる契約で、なおかつATMで引き出せる商品という条件を重ねると、選べるものはごくわずかになります。ATMの利便性と契約名義は、片方を取れば片方が細るという関係にあります。
カードローン型そのものの性質についてはローンカード型のビジネスローンの特徴とメリットデメリットで、ビジネスカードローンと一般のビジネスローンとの違いはビジネスカードローン(法人カードローン)とビジネスローンの違いで扱っています。法人経営者としてどの型を選ぶかを決めかねている場合は、法人経営者のビジネスローン選びもあわせてご覧ください。
よくある質問
コンビニATMなら24時間365日いつでも借りられますか
いいえ。各社ともメンテナンス時間があります。プロミスは毎週月曜の0時から7時まで提携ATMが共通で停止し、正月にも停止時間を設けています。ビジネスパートナーのセブン銀行ATMは23時40分から0時20分まで使えません。ドコモ・ファイナンスの提携先も、セブン銀行が0時5分から23時50分までというように、金融機関ごとに稼働時間が決まっています。
カードを発行しなくてもATMで借りられますか
原則としてカードが必要です。ただしセブン銀行ATMとローソン銀行ATMには、スマホアプリだけで操作するスマホATMの仕組みがあり、ドコモ・ファイナンスとプロミスはこの2行での利用を案内しています。それ以外の提携ATMは、カードを持っていない契約者は使えません。
ATMで返済すると、その分だけ元金が減りますか
手数料が差し引かれるぶん、入金した額のすべてが元金と利息に充てられるわけではありません。アコムは手数料を返済金額から充当すると明記し、ドコモ・ファイナンスも返済時に差し引くと案内しています。返済額を決めるときは、手数料を上乗せしておくと計算が合いやすくなります。
オリックスVIPローンカード BUSINESSはもう申し込めないのですか
会社と商品の名前が変わりました。オリックス・クレジット株式会社は2025年4月1日に株式会社ドコモ・ファイナンスへ社名を変更し、同日付で商品名も変更されています。現在は法人経営者・個人事業主向けの「BUSINESS LOAN」として、カードローン型と完済型の2タイプで案内されています。
参考にした公式ページ
- オリコ|個人事業主専用カードローン CREST for Biz
- オリコ|提携ATM/CDでキャッシング
- ドコモ・ファイナンス|BUSINESS LOAN 商品紹介
- ドコモ・ファイナンス|お借り入れ可能なATM
- ドコモ・ファイナンス|ご返済可能なATM
- ドコモ・ファイナンス|社名変更のお知らせ
- プロミス|自営者カードローン
- プロミス|提携ATMのご案内
- アイフル|事業サポートプラン
- アイフル|提携ATM一覧
- アコム|ビジネスサポートカードローン(個人事業主向け)
- アコム|利用可能なコンビニや金融機関のATM(提携ATM)
- アコム|手数料について
- AGビジネスサポート|事業者向けカードローン
- AGビジネスサポート|ATM・店舗案内
- ビジネスパートナー|店舗・ATM
- イーネット|ATMを設置しているコンビニ・スーパー等
























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